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【質問】振動子が多くて選べません。オススメを教えてください。

2019年04月03日 (水) [ECHOMAP Plus, ECHOMAP ULTRA, GPSMAP585Plus, STRIKER Plus]

ガーミンのGPS魚探を選ぶとき、対応する振動子の数の多さに驚かれるかと思います。目的や用途で選ぶ振動子も変わりすが、この記事ではフィッシングスタイルに合った振動子の選び方を簡単に紹介します。

バスフィッシングまたは海水(~50m)

GT22HW-TMまたはGT52HW-TMがオススメです。
主に淡水のバスフィッシングに用いられる振動子ですが、海水の浅い水深(~50m)までならご利用できます。
GT22HW-TMは通常魚探/クリアビュー、GT52HW-TMは通常魚探/クリア/サイドビュー対応です。

メーカースペック表では通常魚探240m、クリアビュー120mとありますが、淡水での計測実績のため、塩分濃度で減衰する超音波は海水環境の実用的な最大距離は良くて70m、水温、塩分濃度によってはそれよりさらに落ちるとお考え下さい。

ハイワイドチャープと呼ばれる振動子は、高い周波数帯(150-240khz)を用いたチャープ魚探です。
高い周波数は水底の様子を細かく取得できる反面、減衰率が高く、遠くに飛ばせる能力が弱いという欠点があります。
また、本来では150-240khzほどの高い周波数はビーム角(指向角)が狭くなるという性質を持ちますが、この振動子はハイ(=高い)ワイド(=広い)の名の通り、これまでの高い周波数を用いた場合おおよそ10°前後のビーム角を16-24°までに広域発信ができるよう設計されています。

GT52HW-TMのマウント部はステンレス製から樹脂製に変更されています。
お取り付けにはご注意ください。

海水(~100m) チャープ発信なし

通常魚探をチャープ発信無しで選ぶならGT20-TMをオススメします。

通常魚探の使われる周波数は77khz/200khzとメーカースペック表ではありますが、実際には周波数を±2-5khz変化させながら発信するHD-ID チャープ方式が使われ、実際のチャープ振動子よりその性能は劣りますが、元来のパルス発信方式の魚探より高い精度の反応を捉えることが出来ます。

またメーカーでは通常魚探を300m、クリアビューを180mと書かれていますが、ビーム角が広がりすぎるためこれ以上の水深をメインで使われるならGT21-TMをオススメします。

GT20-TMの探査可能範囲(出力500W時)※参考理論値
【200kHz】指向角15°
水深20m ⇒ 直径5.3m
水深50m ⇒ 直径13.2m
水深100m ⇒ 直径26.3m
水深150m ⇒ 直径39.5m

【77kHz】指向角45°
水深20m ⇒ 直径16.6m
水深50m ⇒ 直径41.4m
水深100m ⇒ 直径82.8m
水深150m ⇒ 直径124.3m

また77khzの周波数はこれまで主流であった周波数(50khz)と異なり、他船の近くでもノイズを拾う機会が少なく、快適にご利用いただけます。

もし、根魚類やイカを狙うなら後述のチャープ機能付きのGT23M-TM、GT51M-TMもご検討下さい。

GT20-TMのマウント部はGT52HW-TMと同じくステンレス製から樹脂製に変更されています。
お取り付けにはご注意ください。

海水(50~400m) チャープ発信なし

通常魚探をチャープ発信無しで選ぶならGT21-TM、GT41-TMをオススメします。
GT21-TMは通常魚探/クリアビュー、GT41-TMは通常魚探/クリア/サイドビュー対応です。
クリア/サイドビューはそれほど深く探査できません。深くて水深100m前後までとお考え下さい。

通常魚探の使われる周波数は50khz/200khzとメーカースペック表ではありますが、実際には周波数を±2-5khz変化させながら発信するHD-ID チャープ方式が使われ、チャープ振動子よりその性能は劣りますが、元来のパルス発信方式の魚探より高い精度の反応を見ることが出来ます。

また、50m以下の水深でも使用ができますが、浅すぎるとGT20-TMに比べてビーム角が狭い設計のため、200khzの探査幅が狭くなりあまりオススメは出来ません。

GT21-TMの探査可能範囲(出力600W時)※参考理論値
【200kHz】指向角10°
水深20m ⇒ 直径3.5m
水深50m ⇒ 直径8.7m
水深100m ⇒ 直径17.5m
水深150m ⇒ 直径26.2m
水深200m ⇒ 直径35.0m

【50kHz】指向角40°
水深20m ⇒ 直径14.6m
水深50m ⇒ 直径36.4m
水深100m ⇒ 直径72.8m
水深150m ⇒ 直径109.2m
水深200m ⇒ 直径145.6m

根魚やイカを鮮明に捉えたい

パルス方式より高分解能力のある GT15M-TM、GT23M-TM、GT51M-TMをオススメします。
水深は浅場から中層(300m)まで広くご利用できます。
GT51M-TMは通常魚探のみ、 GT23M-TMは通常魚探/クリアビュー、GT51M-TMは通常魚探/クリア/サイドビュー対応です。
クリア/サイドビューはそれほど深く探査できません。深くて水深100m前後までとお考え下さい。

ミドルチャープと呼ばれる振動子は、中層の周波数帯(80-160khz)を用いたチャープ魚探です。
チャープ対応の振動子は周波数が固定のパルス方式とは異なり、周波数を変えながら連続発信ができるため、より多くの情報を取得/分析することが出来ます。
また周波数(80-160khz)内であれば周波数を指定することができるため、水深/魚種に最も適した周波数設定も可能です。
また、他船の魚探とのノイズ干渉を受け難いのも特徴の一つです。

GT15M-TM振動子
GT23M-TM、GT51M-TMは長さ22.8 cmと長い振動子

ワカサギ釣り

ワカサギ釣りに使うならGT10HN-IFをオススメします。

フロート付きの振動子はドーム船や氷に穴を開けたアイスフィッシングに最適です。

この振動子の特徴は、130-300khzのハイナノーチャープ方式で、高い周波数を7-16°の狭いビーム角で発信できること。 (ハイ=高い、ナノ―=狭い)

高い周波数かつビーム角が狭いと以下のメリットがあります。

  • ワカサギ釣りはほとんど移動しないため広いビーム角を必要としない。
  • ワカサギはかけ上がりに留まる習性があり、かけ上がりの反応がワカサギの反応を潰すことがない。
  • ドーム船など他者が使う魚探と干渉し難い。

形状が似たGT8HW-IFがありますが、こちらはハイワイドチャープ方式でビーム角が広いタイプ、もしこれから買われる方にはGT10HN-IFがオススメです。

機種別振動子適合チャート

機種別による振動子適合チャートを作成しました。
魚探にどのような振動子が取り付けられ、どの場面に向いているか確認ができますのでお悩みの方は機種別のページからご覧ください。

機種別振動子適合

6 Responses to “【質問】振動子が多くて選べません。オススメを教えてください。”

  1. 増田 より:

    質問ですが、ミンストライカー4はわかさぎ釣り(手漕ぎボート)には不向きでしょうか。海での。手漕ぎボートレベルでも使用したい。
    振動子GT20-TMもワカサギ釣りには使いにくいでしょうか

    • NeoNet より:

      お問い合わせありがとうございます。

      手漕ぎボートであればGT20-TM振動子でもご利用は出来ます。
      ただその際、指向角が広く設定されているGT20-TM(45/15°)ではボート真下より広めに情報を拾ってしまっていますので、
      反応があっても釣れない場合にはポイントがズレている場合があります。こういった場合には位置を微調整をしながらご利用ください。

  2. ひまわり より:

    GT23M-TMのような魚群の映り方をする振動子はGT51-TM 以外ではありますでしょうか。

    水深は最高で130M程です。
    GT23M-TMよりもう少し深場が映ってGT23M-TMのような魚群の映り方をするのを探しています。

    サイドビューは特に必要としません。

    宜しくお願いします。

    • NeoNet より:

      お問い合わせありがとうございます。
      水深が130mまででサイドビューを望まれていないであればGT23M-TM振動子がベストだと思われます。

      GT23M-TMのミドルチャープタイプであれば通常魚探(2D)は水深300mまで探査が可能です。
      高い周波数(400khz、800khz)が使われるクリアビュ―は、水や塩分濃度などによって超音波が減衰しやすくなるため
      性質上あまり深いところまで探索することは出来ませんが、条件が良いところであっても100m前後、実用で使用するにしても70m位だとお考え下さい。

  3. のぷらば より:

    水深100mではGT-52は不向きですか?

    • NeoNet より:

      お問い合わせありがとうございます。
      GT52-TM振動子は水深100mまで探査は出来ないため使えません。

      GT15、GT20、GT21、GT23、GT51、このあたりの振動子をオススメいたします。
      ※GT40、GT41は供給終了となりました。

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