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【トラブル事例】モバイルバッテリーを使うと短時間で電源が落ちる

2021年04月08日 (木) [ECHOMAP Plus, ECHOMAP ULTRA, ECHOMAPUHD, FF350Plus, FF650GPS, GPSMAP585Plus, STRIKER Plus, STRIKER Vivid, 良くあるQ&A]

モバイルバッテリーを使って魚探の電源を入れようとしたところ、短時間で電源が落ちた。壊れていないか?というトラブルが時々ありますが、その大半がこのモバイルバッテリーが起因によるものがほとんどです。

今回、お問い合わせ時に使われていたモバイルバッテリーはPower Delivery(PD)対応の10,000mAhのスペックだというのですが、正直申し上げるとこちらの製品では明らかに容量不足と言えます。

モバイルバッテリーで表記された10,000mAhに騙されてはいけない。

mAh(ミリアンペアアワー)とは放電容量というバッテリーが保持できる電気の量を表す単位です。
10,000mAhでは【1時間で10,000mA放電できる能力】があるというものですが、利用者からみれば、「10,000mAもあるから大丈夫でしょ?」と思われがちです。しかし実はモバイルバッテリーにおいてはこれが大きな落とし穴があり、本来の正しい表示は【(3.7V出力時に)1時間で10,000mA放電できる能力】で、〇〇mAhとあるのは製品に電圧の明記が無ければほぼ3.7V換算だと思った方がいいです。

魚探で必要とされる電圧は12Vのため、3.7Vのバッテリーでは動作しません。
それを稼働させるには変圧器を使い12Vまで上げる(昇圧する)必要があります。
ただ、昇圧させるとそれに比例して電流が下がるのは中学の授業で教わった覚えのある方もいるかと思います。

ここで12Vに電圧を昇圧させたとすると
10,000mAh×3.7V = (x) ×12V
(x) = 3,083.333…
12V出力時の放電容量は3,083mAh(3.083Ah)となります。

これにストライカービビッド7svの消費電力8.1W (12V/0.675A)に当てはめると
放電容量3.083Ah÷消費電流0.675 A=約4.5時間 となります。
※実際には昇圧時で起こるエネルギー変換ロスもあるため稼働時間はひどい時にはこれより半分近くまで短くなることもあるようです。

またガーミンからはモバイルバッテリーでの活用は動作保証の対象外となっています。さらにモバイルバッテリーには当たり外れもあるようで、前述の内容がクリアしても動作しない場合があります。
よって当店からは鉛バッテリー12Vを使うことをオススメしております。

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